SearchBrowseAboutContactDonate
Page Preview
Page 11
Loading...
Download File
Download File
Page Text
________________ LAKSANA DHE NE MJM LAKSYARTHA (11) (131**) 141 用例――くインドラ礼拝用>の柱を指して, "ami indrah" (『あれらはインドラだ)と いう場合32)。 b) sva-suami-bhava (主人と被使用人との関係) "rajan" という語が『王の家来』(rajakiya purusa)を表わすことがある33)。 『王』 →『王の家来』 . ≪話者の意図:家臣の命令も,王の命令と同じく, 犯すべからざるものであるこ (rajavad-alanghya-sasanatva). 用例——王の家臣が歩いているのを見て、“rāja 'sau gacchati" 『あの王様が行く』 という場合4)。 c) avayavavayavi-bhava (部分と全体との関係) "agra-hasta"という合成語が, tatpurusa ではなく, karmadharaya に用いられ ることがあるが(先端なる hasta), この場合,本来は『ヒジから指先まで』を表わす "hasta" がその先端部のみを表わしている35)。 『手(ヒジから先)』 →『手さき』 ≪話者の意図>: hasta の先端部分も, hasta 全体と同じように強力なこと。 用例——手の先端部分のみを指して, "hasto 'yam" (これは手だ) という場合36)。 d) tatkarmya (仕事の同一性) 大工カーストの生れでない者,たとえばバラモンでも,森で仕事をするゆえに, "taksan" (大工)と呼ばれることがある37)。 『大工」 - 大工仕事をする大工カースト以外の人」 ≪話者の意図> 大工カーストに属さなにもかかわらず,大工の技術に熟達してい ること。 用例——バラモンを指して,“taksa 'sau”『あの人は大工だ』)という場合38)。 以上四章にわたり, laksand について論じた。これを KP でいえば, 2.9 から 2.12 にいたる四つの karika を検討したことになる。laksana に関して次に問題にすべきは, prayojana の意味機能ということである。特定の文脈の中で, "ganga" が『ガンジス河 の岸』という文脈的意味を表出する場合,論理的価値の外に,<冷たさ> <清浄さ> と いった特殊なニュアンスが表われる。これは,語のいかなる機能によるものか。このこと はkarika 2.13 以下で扱われているのであるが39), 語の第三の意味機能《暗示機能> (uyaijand, dhvani) の問題であるので40), 一応本稿から切り離し, dhvani 論の一部と して別に論じる。 また, laksana による表現は、特殊な表現効果を意図する技巧表現であるが,意味機能 としての laksana は、修辞学本来の対象である <詩的技巧>としての alankara と, どういう関係にあるのか。この問題についても,稿を改めて論じたい。(完) 1) KP 2.11 : saropa 'nya tu yatroktau visayi visayas tatha,
SR No.269360
Book TitleLaksana Laksyartha
Original Sutra AuthorN/A
Author
Publisher
Publication Year
Total Pages24
LanguageEnglish
ClassificationArticle
File Size2 MB
Copyright © Jain Education International. All rights reserved. | Privacy Policy