Book Title: Remarks On Sanskrit Manuscript In Otani Collection
Author(s): Naresh Man Bajracharya
Publisher: Naresh Man Bajracharya
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共同研究
梵語仏教写本の文献学的研究
代表者 若原 雄昭 研究分担者武田 宏道
青原令知 乗山悟 那須照 渡邊親文
高岡秀暢 Naresh Man Bajracharya
はじめに
平成14・15年度の2年間にわたり,頭書の研究課題の下に共同研究を行った。本研究は,去 る平成10~12年度に実施された仏教文化研究所共同研究・日本私立学校振興共済事業団学術研 究振興資金対象事業「サンスクリット仏教写本の文献学的研究」(研究代表者 神子上恵生) の成果を踏まえ,仏典を中心としたサンスクリット写本の文献学的研究を継続しようとするも のであり,研究目的は以下の3点であった。
1本学所蔵の大谷探検隊収集サンスクリット写本に関する書誌学的・文献学的研究。 2既に収集した写本マイクロフィルムに基づく書誌学的・文献学的研究。 ◎国外諸機関に収蔵される写本の調査及び収集。 1は本学所蔵写本30余点に関する新たな解題目録(英文)を作成・刊行するための予備的研 究であり, その成果の一部が第一の若原論文, “Remarks on Sankrit Manuscripts in the Otani Collection-Preliminaries to New Descriptive Catalog-”である。いわゆる大谷ュ レクション中のサンスクリット写本の歴史的背景と入手経緯を概観し、資料的価値の高い数点 について書誌学的な観点から論じている。なお、本論文の一部は、今年9月に本学大宮学舎を 会場として開催された大谷探検隊派遣百周年記念国際シンポジウム「仏の来た道2003-シルク ロードの文物と現代科学一」の学術部会(Academic Programme)で口頭発表された。2につ いては主に Mahayanasutralamkara 及び Abhidharmakosa (-uyakhya) の写本研究を進め た。そのうち後者に関する研究成果の一部が第二の青原論文「『倶舎論』関係のサンスクリッ ト写本一原典研究史の一断面ー」である。3に関しては、ネパール国立古文書館 (National Archives) 収蔵の,本学所蔵 Kapphinabhyudaya写本の同一本の一部及びその書写本を新た にカラー撮影し,近い将来に計画している同書影印版編集の準備作業を進めた。(若原雄昭)
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